新たな価値の創造に挑戦し続ける 技術提案型企業として

株式会社テクノフローワン (神戸市長田区)

IT・エレクトロニクス、家電製品、自動車、建築、医療関連・介護関連、アパレル・資材(靴、カバン、袋)、粘着テープなど、さまざまな分野で用いられる材料の加工・生産

株式会社テクノフローワン
代表取締役 伊藤 世一氏
 

コーティングとラミネートの加工の技術で商品機能を向上

『神戸発・優れた技術』の認定は2003年に前身の東洋ケミテック株式会社としていただき、2014年の更新認定を経て現在に至っています。1949年の創業で靴のアッパー縫製から始まり、その後ケミカルシューズの糊引き加工も行うようになりました。徐々に産業資材や工業用品の粘着加工、コーティングの分野にも進出し、現在は「塗る」「貼る」ということをコア技術にさまざまな業界のお手伝いをさせていただいています。

建築材料や自動車の内装の粘着・接着加工のほか、服の表地と裏地を1枚にするボンディングではパリコレ常連ブランドとのお付き合いも。この10年ほどはスマートフォン関連のものが増えていて、ディスプレイの破損を防ぐ衝撃吸収材や放熱板の積層に使われる特殊な両面テープなどがサムスンやアップルで採用されています。

便座ヒーターに使われる均熱シートや、墓石に文字を彫る際の粘着シートもシェアが高く息の長い商品です。赤ちゃんの靴になる素材なども扱っているので「ゆりかごから墓場まで」と言ったりもしますが、生活に関連したさまざまな商品に幅広く携わっています。

「突出した柱を作らない」姿勢で開発に取り組み、もうすぐ70周年

当社のポリシーは、常に利益構造を多様化させ、1本の柱で勝負しないということです。かつては受託オンリーの会社でしたが、時代やニーズの変化とともに自社製品の開発にも取り組み、現在は半々ぐらいの比率になりました。その過程において『神戸発・優れた技術』の認定企業であることはプラスになったと感じています。技術レベルの担保に加え、公的機関の信用がありますし、採用活動の際にはご家族の方の安心材料にもなっていると思います。

また、財団からご紹介いただいた専門家との出会いから、飛行機の操縦体験施設『テクノバード』を開設することができました。パイロットになるのが夢だった私の考え方は企業の人材育成にも活かせるとアドバイスをいただき、施設の運営だけでなく、飛行機にまつわる考え方を題材にした社内研修も行なっています。

今後は後進の育成とともに、技術提案型企業としてさらなる技術の研鑽に励みたいと思います。


フィルムやシート、不織布などの製品が身近な生活用品に数多く採用されている。

『テクノバード』のフライトシミュレーターは世界中の飛行コースを選択可能。振動や景観などリアルな操縦感覚が体感できる。


神⼾発・優れた技術


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