つながりが経営の大きな力に

株式会社カコテクノス(神戸市須磨区)

電鉄・電力・産業機器を柱に「止める」技術で事業を展開。80年以上の歴史を持ち、鉄道車両用ブレーキ装置の国内生産シェア50%を誇る。

株式会社カコテクノス
代表取締役社長 加古 泰三 氏

HP:http://www.kako.co.jp/

「この電車のブレーキは当社のものです」と語る加古社長

最初のきっかけは、たまたま 見つけた1枚のチラシ

10年前、当時専務だった私は「経営者 としてこれからどうするべきか?」と悩んでいました。そんな時、たまたま見つけたのが神戸市産業振興財団(以下、財団)が行っている『神戸経営戦略外来』のチラシでした。経営学の第一人者である加護野忠男神戸大学教授(当時)に直接相談に乗ってもらえたことで、俯瞰してモノを見ることができるようになりました。

その後、中小企業診断士や税理士等の専門家を自社に派遣してもらえる『専門家派遣』を利用しました。同時期に妻も起業することになり、親身に相談に乗っていただきました。これらのことがあり、財団の人たちと良い関係を築くことができました。

また、『神戸発・優れた技術』という認定制度にもお世話になりました。これは、全国に通用する優れた技術を持った中小製造業を財団が認定するものです。その認定企業が集まって交流会を作っているのですが、現在、私はそこの会長を務めさせていただいています。

財団と接点がない企業に「困りごとがあれば相談してみたら」と勧めていますが、敷居が高いのか行きづらいようです。交流会のような場があれば、自然と相談もできるので、財団を身近に感じていただくことができる。「こんな支援メニューがあるんだ」「こんなこともやってくれるんだ」 ということを知ってもらえれば、私みたいに財団を活用される方が増えていくと思います。

財団だけで解決できなくても 産学官連携のネットワークが強み

財団は他の支援機関等との幅広いネットワークがあるので、とても助かっています。例えば「販路開拓」について相談した時もすぐに対応してくれて、神戸市内だけでなく、より広いエリアへの展開を実現するために中小機構(独立行政法人 中小企業基盤整備機構)を紹介していただきました。

こうした財団との関わりを通じ、「官」とのネットワークが広がったことが、私にとって大きな転機になりました。視野が広がりましたし、こうした接点が増えることでいろいろなつながりが生まれますからね。


震災で全壊したものの、創業の地に今もある本社にて

財団の皆さんにはこれからも『神戸発・優れた技術』や認定企業交流会の良さ、企業間のつながりから生まれるものを発信し続けていただきたいですね。

これから起業・創業したり、新たな事業を起こしたい人は、悩んでいることがあれば一度財団に相談してみてください。私の実体験から言えることですが、財団にはいろいろなつながりがあるので、きっと良い提案をしてもらえると思います。


神⼾発・優れた技術


この記事が掲載されている情報誌「KOBE E-Tips」はこちら


神戸発・優れた技術の利用事例 事例一覧