KOBE MEISTER

婦人子供服 / 荒津 正美

昭和10年生 灘区在住

 

注文服を手がけてきた経験を生かし、 現在は、プレタポルテを製造。品質の高さには、定評がある。

ファッション界のあらゆるジャンルを

荒津正美さんの写真  生後間もなく母を亡くした少年が、故郷久留米を離れて神戸で就職した。三宮の洋裁店「パリ」の工場。寝る間も惜しんでの仕事の毎日で、めきめき腕をあげ、5年後には、当時日本でもトップクラスのデザイナーであるジョージ岡を尋ねて上京することとなった。「ファッションショーや映画の仕事など婦人服の各ジャンルを経験し、日の当る道を歩けたのが幸いでした。」実の兄のように指導してくれた先輩が独立した後を受けて再び神戸に戻るが、その数年後には、自分自身もまた独立することとなる。昭和36年、六甲道の文化住宅を借りてのスタート。その後、洋裁のコンテストで上位入賞した経験を活かし、オートクチュールをはじめ、プレタポルテ、イージーオーダーなど幅広いジャンルに活躍。後進の指導にも熱心で、これまでに育成した洋裁人は1800人におよぶ。
荒津正美さんの作品の写真 「日本のファッション業界はずいぶん発展をとげましたが、それでも先発のヨーロッパに比べると、まだまだ学ぶべき点が多くあります」と語る荒津さんの夢は、将来ヨーロッパ流の企画から縫製、販売まで一貫した洋服づくりの出来る環境と人材の育成に努めること。そして「第一線で働く技術者がもっと恵まれた環境を」と、やさしい人柄をにじませる。

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